音楽と書物とそれから

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初めての単独LIVEで見せてくれたWakana(Kalafina)の笑顔

行ってきました、Wakanaの初めての単独LIVE。「Wakana Live Tour 2018 〜時を越えて〜」の初日(9月24日)東京公演!

 

1月23日の「Kalafina 10th Anniversary LIVE 2018」がKalafinaに会った最後の日なのでそれ以来のWakana、前回から半年以上経っているしKeikoがスペースクラフトを退社してから初の生Wakanaだったこともありドキドキでした。

 

でも8月に開催された「Kalafina“Wakana”・龍真咲シンフォニーコンサートwith ローマ・イタリア管弦楽団」へ行った友人からWakanaの様子は何となく聞いていたので、当日は特に不安な気持ちは浮かばずに会場のEXシアター六本木へ。

 後方ブロックの上手側でしたがキャパが小さいだけあって見やすかったです。ライブハウスの距離感かつ傾斜があるからしっかり見える、といった感じ。

 

開場してから流れていた音楽は今までのように梶浦さんが手がけた楽曲ではなく、全体的にゆったりとした洋楽(?)でした。ジャズっぽいなと思った曲もあったのでそんな感じです。ただ統一感があまりないなと思ってしまったので、Wakana選曲だったら「理解できなくてごめん…」って感じ。

 で、まだ客席が明るい状態で「これは」というKalafinaっぽい雰囲気の曲が流れてから暗くなり、公演がスタートしました。

 

最初は聴き慣れたKalafinaの曲だったので初めて聴くアレンジにワクワクしたり少し思い出に耽ったりと楽しく聴いていたのですが、最初のMCでWakanaの話し声を聞いたら自然と涙が…

曲に入っても泣き続け、結局泣き止んだのは再度MCを挟んだ次の曲。

 最終的に、MCでのWakanaの言葉やWakanaが作詞をした新曲の詞、Kalafina曲の詞に耳を傾けていると自然と何度も泣けてきて、今までで1番泣いたLiveだったなと思います。

 

Wakanaの初めてのソロ、バンドメンバーも違う、と新しいことが多くて最初は全体的に少しかたい空気感だったんですが、KalafinaのときよりMCも多くてWakanaが名言(迷言?)を盛り込みながら楽しそうに語ってくれると拍手だけでなく徐々に笑い声も増え、最後の方にはいつものように「ヒュー!」や「Wakanaー!」などが会場に広がり。

 アンコールのMCだったかな?初めてWakanaの名前がファンの口から響いて、Wakanaが「みんな声出したかったんだね」と言ったときにはなんだか感じるものがありました。

 いつも通りに盛り上がりたかった気持ちと、緊張感と。楽しみながらもちょっとしたもやもやがあって。

 曲を聴くごとに「このタイミングでこの選曲…これは私が深読みしているのか、それともそういう意図なのか…」って心のどこかで思ってしまうから。

 でもそう言った気持ちが、声を出した瞬間に吹っ切れたような気がしました。

 

今回の公演名にはどこにも「Kalafina」とは書かれていなくて、KalafinaOFFICIAL WEBSITEにも記載されていなくて。

でもWakanaは公演中に何度も歌うことについて言及してくれて。「これから」のことをファンに示してくれて。数日前に公開されたインタビュー

spice.eplus.jp

 を初めて読んだときには、ようやくWakanaの言葉でWakanaの気持ちが分かるのだという嬉しさと、ちょっとだけ複雑な気分があったんですが、今回Wakanaの音楽を聴いて、「あ、Wakanaが歌うのを止めるときまで応援しよう」となんだかストンッと気持ちが定まりました。

Wakanaが笑顔で歌っている姿を見て「新しく前に進もうとする姿を応援したい」と純粋に思いました。

  

「Wakana Live Tour 2018 〜時を越えて〜」の初日をWakanaと過ごすことができて本当に良かったと心からそう思います。

 今までKalafinaのLiveでも「ずっと忘れない、忘れられない公演」というのはあったんですが、この公演もそのひとつになると思います。

 追加公演が当選したら、今日以上にWakanaと一緒に盛り上がりたいな、楽しい時間を過ごしたいな、と思っています。

 

Wakanaがブログを更新してくれたのでリンクをぺたり。

lineblog.me

 

さて、ここからはセットリストのネタバレを含みます。ご注意を。

 

新曲のなかでも今回が初披露の楽曲は曲名の表記が分からなかったので、こんな感じかな?で書いています。分かり次第修正します。

また、自分の記憶力にはあんまり自信がないので、これまでのものも含めWakanaの言葉は「そんな感じのことを言っていた」程度でお願いします。細部まで覚えていられる方はすごい…

 

 

Kalafina「overture〜九月」

 9月だから、秋のツアーだから「九月」。季節感のあるセトリっていいですよね。

ちょうど1年前「Kalafina“Harmony”〜Premium LIVE vol.1〜」で「夏の朝」「屋根の向こうに」「夏の林檎」の夏らしい3曲を候補にしたら季節はもう秋、というMCを思い出してちょっとふふふってなる。 福岡公演まではギリギリ9月中に聴けるのかな?

 途中途中でHikaruの歌声が脳内再生されたけれど悲しくはならなかったな。不思議。

  

Kalafina「カンタンカタン

こちらも詞のなかに「九月」。

「カンタンカタン」は1年前に日光で聴いたイメージが強いんですが、今回はいつもと違ったアレンジもあって聴いていてワクワクしました。

 

この曲は2番Aメロ「重たく抱え込むキボウという荷物を今日は置いて来た」のKeikoが大好きなんですが、Wakanaの歌声に集中していたら「あれ、どこだっけ?」と。

「自分ポンコツでは…」とそのときは思ったけれど、間奏の長さが変わっていたりとか色々意識したくなる部分があったので、2番がどこからか分からなくても仕方がない。というか違和感なく歌いこなすWakana最高、ということで。

 

MC1

Wakanaの話し声を聞いていたら涙がポロポロと出てきて、昨年12月23日からの色々を何でもないように捉えようとしていたけれど、自分にも思うところはあったのだなぁと。

あと単独だから当たり前なんだろうけど、「Wakanaです」がなかったのはちょっと寂しかった。言ってくれたらそこで名前を叫びたかったファン心。

 

なお、ここで今日のセトリはKalafina曲と新曲とカバー曲、と言ってくれました。新曲の作詞は全て自分、とも。 

で、次の曲を歌う前に「自分の人生は自分だけのもの」みたいに言っていて、初っ端からそんな重い言葉が発せられると涙腺にくるよね…

  

新曲「君だけのステージ」

J-POPっぽい。KalafinaもジャンルとしてはJ-POPだけど、KalafinaとしてのWakanaだったら歌わないような曲調。というか梶浦さんの範囲外?

でも音楽は耳で感じたのを重視する人間としては、Wakanaの声であればこういう曲もOKって感じ。

 

MC2

「時間は戻ったり止まったりはしないけれど、思い出として戻ることはできる」みたいなお話。

 

新曲「僕の心の時計」

最初の1節で「あ、これ好き」ってなった曲。

あと詞と曲調がちょっとKalafinaっぽくて、KalafinaじゃないけれどKalafinaを感じました。

 

MC3

ここからはカバー曲。

今まであまり話してこなかった自分のことについて語りたい、とイスに座ったWakanaが、「スピッツが好き」「小田様」なんて好きなアーティストなど自身のことを話しながらゆったりとした時間が紡がれていきました。

 

オフコース小田和正)「秋の気配」

 

MC4

星空のお話。

 

坂本九見上げてごらん夜の星を

 

MC5

 

中島みゆき「糸」

 

普段よく聴く曲は偏っているので、聴いたことはあるけれど曲名やアーティストの名前は知らない、というのはザラにあるんですが、「あ、全部知ってる」ってなりました。ちょっと嬉しい。

なかでも「糸」はWakanaの声の伸びや響きと合っていてとても好みでした。

 

 MC6

ここからはFictionJunction Wakanaとしての曲。

Wakanaは「10年くらい前?……それは2曲目の方だからこっちはそんなに古くない!」と言っていたけれど、(Kalafinaが10周年なのだからそのくらいは経っているのでは…?)と思ったのは私だけではないはず。

確認したら『Everlasting Song』は2009年2月の発売(その7日後に『Seventh Heaven』)だったからやっぱり10年くらい前ですよWakanaさん。

 

FictionJunction Wakana/ラクス・クライン(cv田中理恵)「水の証」

元々はTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』において歌姫として登場するラクスの持ち歌(挿入歌)のひとつでセルフカバー。どちらかというと原曲よりも田中理恵さんのミニアルバム『Chara de Rie』に収録されている「水の証 -Acoustic Ver.-」の方。

同じく梶浦さんが作詞・作曲・編曲を手がけて理恵さん(ラクス)が歌った「Fields of hope」もすごく素敵なので、少しでも気になってくれた方はぜひどちらも聴いてほしい。

 

私はラクスが、というか梶浦さんの曲を理恵さん歌っているのが大好きなので、初めてWakanaが歌う「水の証」を聴いたときは「やっぱりラクスかな!」となっていたんですが、今回はすごく「Wakanaの曲になってる!」と思いました。

理恵さんの「水の証」は包み込んでくれるような柔らかさで、Wakanaの「水の証」は澄んでいるというか綺麗すぎてちょっと高嶺の花って感じ。

MCで「レコーディングのときに梶浦さんから「そのままのWakanaちゃんで」と言われて余計に難しく感じた。自分のことって意外とわからないもの」ということを話していたけれど、やっぱり10年経つと全然違うな、とその話を聞いてからだったから尚更そう思いました。

 

FictionJunction Wakana「where the lights are (Japanese Ver.)」

 こちらはOVA真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』の挿入歌。2006年の放送みたい。

原曲は1回聴いたかな?くらいのレベルなのですが、ただでさえ高音域の曲が多いWakanaがさらに高音域、例のF♯の域なのでは?というくらいずっと高音域で歌い続けていて、「これキツいやつだ…」と。

 

Kalafina「明日の景色」

なんだか久しぶりにLIVEで聴いた気がする。初めて『Seventh Heaven』を聴いたときはそこまでじゃなかった楽曲なのだけど、やっぱり生で聴くと良いなぁ。

 

MC7

ここのMCはWakanaの言葉がすごく心にしみた覚えはあるのだけれど、だからこそ詳細が記憶からなくなってる。

覚えているのは次の「夢の大地」をファンへ向けて、ファンへの気持ちを込めて選曲して歌ってくれたということ。

 

Kalafina「夢の大地」

歴史秘話ヒストリア』のEDはどれも好きだけど、ここで「何処まで行こう この広い世界は 手を伸ばす遥かへ まだ遠く続いている」という歌詞の「夢の大地」を選んでくるWakana…!といった感じ。

EDのなかで1番好きなのは「into the world」なのだけど、ここで「誰も側には立てないね」「君に残せる言葉もなくて だけど寂しくはなかったよ」と歌われたら泣くからね… 

 

Kalafina「believe」

Kalafina Arena LIVE 2016」の影響で未だに最初の「バーン!」に身構える。

この日唯一と言ってもいい「新曲以外のアップテンポ曲」だったのだけど、ホールだし初Wakana単独でみんな立つタイミングを見失い、Wakanaから「立とうか悩んでいる姿が上から見ていて面白かった」と言われるという。

みんなだいたい座って手を振るか、少し体を揺らすか、じっくり聴くかという感じで、途中から立つ人も少し見えたのだけど、歌い終わったWakanaから「立っていいんだよ」とのお言葉をいただいたので、福岡や名古屋や大阪の方は立つとよろしいかと!

 

Kalafina「むすんでひらく」

一旦音は途切れるのかな、と思ったら繋いできてちょっとびっくり。でも繋ぎが突貫工事ぽかったというか、アレンジして繋ぐ感じではなくて「believe」からそのまま「むすんでひらく」へ行ったように聴こえたので、もう少しうまく繋いでくれたら嬉しかった。

 

MC8

 

新曲「翼」

聴いたときは「あ、好きかも」ってなったはずなのに全然記憶にない… 多分曲が抵抗感なくスルッと入って来たのと、Kalafina曲が連続だったおかげで普段のLiveのモチベーションに近づいてテンションが上がってきていたから見事に吹っ飛んだ。

普通に良い曲だった…と思う。

 

MC9

 

新曲「時を超える夜に」

Wakanaが初めて作詞をして、「Kalafina“Wakana”・龍 真咲 シンフォニーコンサートwith ローマ・イタリア管弦楽団」で初披露した曲。

これも好きだなって思った記憶はあるのにどんな曲だったか全然覚えてない。曲名を知ったときは『歴史秘話ヒストリア』のEDのように広がる曲かなというイメージがあったのだけど、そうでもなかった。どちらかというとしっとりめ?

 

《Encore》

それまでは水色系統のAラインワンピースだったのが、真っ白なワンピースに衣装替えして登場。

 秋らしくとんぼのお話。

 

Kalafina「とんぼ」

たしかキーボードだけだったはず。

しっとりしていて良かったのだけど、2箇所くらいキーボードが「…ん?」という感じで、演奏者が違うからそういうアレンジなのかなとも思ったけれど隣で聴いていた友人が終演後に「音を飛ばした感じ」と言っていたので、次に聴くときは違和感のない演奏だといいな、と思ったり。

 

Kalafinaひかりふる

東京公演で1番Wakanaが神々しかった曲。「Kalafina 10th Anniversary LIVE 2018」の「ひかりふる」も凄かったけど、今回もすごかった。上から降り注ぐ真っ白な照明も相まって、神様感がすごい。

あと「Kalafina 10th Anniversary Film〜夢が紡ぐ輝きのハーモニー〜」の影響で「儚すぎて 消えて行きそうな世界」の入りのタイミングなどが気になってしまい、勝手に「ふむふむ」ってなっていました。

 

 

《Double Encore》

Wakanaが舞台袖にはけてからも客席の照明が点かなかったから「これは!ワンチャンある!?」と思って手を叩き続けたらダブルアンコール!!

Wakanaが登場して軽くグッズトーク(この話長いよ?とカット。「Tシャツに写真」は以前から提案していたとのこと)などをした後に、今回音楽監督を務めてくださった武部聡志さんも登場してくださいました。

顔見せ(挨拶)だけかなと思ったら上手側のキーボードの前にお座りになり、その時点でファンは歓声。Wakanaの「座っただけかもしれない」に笑いが起こると、キーボードで「ひかりふる」の最初と最後を弾いてくださり、それを聴いて本当に痺れました。それだけで武部さんがとてもすごい音楽家なのだと分かる演奏でした。

武部さんのキーボードとWakanaの歌声の「ひかりふる」もいつか聴いてみたいなぁ

 

新曲「あと一つ」

こちらは武部さんのキーボードとWakana。

好みな感じのバラード曲。

 

 

本当に充実した時間でした。全てを記憶していられない自分の頭を叱りたい。新曲については作詞の際の想いなども言葉にしてくれたのに、私のポンコツな頭だとこれが限界です…

なんというか、「雨」「おはぎ」といった話題は覚えているんですけど、どのタイミングで話していたのかを覚えていないんですよね… 盛り上がり具合から終盤なのですが、Encore以降?その前?みたいな。

色々と思い出したらしれっと加筆するかも。

 

追加公演も当選しますように!