音楽と書物とそれから

好きなことを長々と語るための場所

【ネタバレ全開】「劇場版PSYCHO-PASS PROVIDENCE」感想

はい!ようやく公開日を迎えました劇場版PSYCHO-PASS  PROVIDENCE」!!!

4月29日の完成披露上映会から今日までとても長かった......

鑑賞中から「少なくともあと3回は観たいな」と思った作品を2週間お預けは正直しんどい。

 

でもこれからは見放題!やったー!!

というわけで、自重した前回の記事と異なり、今回はネタバレ全開でいきます!

ちなみにネタバレしないよう推敲しまくった前回の記事はこちら

 

sxpqbrllrd.hatenablog.jp

 

で、上の記事を推敲中に「もうひたすら文章を削っていくのが苦痛すぎる!全部洗いざらい書き起こしたい!鉄は熱いうちに打てって言うよね!?!?」と並行して書き始めたのがこの記事です。

通勤電車や昼休憩、帰宅後など少しでも時間があれば書いていたら文字数が大変なことになったのでご注意を。

でも書くにあたっての情報が公式サイトと自分の記憶しかなかったため、考察というよりただの感情の垂れ流しです。

 

それから、まだ映画館でご覧になっていない方は自衛をよろしくお願いします。

 

あと常守朱という存在に対する情緒が不安定なので、色々と安定してません。

 

 

 

 

 

 

 

 

狡噛さんが戻って来たのはもちろん存じ上げていますし本予告にもたくさん映っていますけど、冒頭5分経たずに出て来てくれるとは思わないじゃん???突然顔がいい男がやってきた。ハングライダーの操作レベルが高すぎて、「狡噛」って呼ばれてるのにどこぞの海外の特殊部隊かと思った。

ただでさえ風雨の中での操縦なのにしかも「カンッ!」からの着地後の一連の動きもヤバない???フィジカル最強っぷり全開ありがとうございます!!!!ってなった。あの高さから飛んで、ピンポイントで手すりに着地して衝撃を減らして甲板に降りるのプロフェッショナルですか???

武装している相手に対して身軽すぎるし、爆発から逃れるために海に飛び込ぶ一連の流れはもうさすが狡噛さんって感じ。

 

結論:狡噛さんがいっぱいアクションをしてくれて嬉しい。

 

OPの「アレキシサイミアスペア」は、映像と相まってPSYCHO-PASS感マシマシでやばい。最初のPSYCHO-PASS恒例になっている映像部分、「みんな顔がいい......」ってなってた。

ところで私「アレキシサイミアスペア」ってまだ覚えられないしスラスラ言えないんだけど、Wikipediaによると「アレキシサイミア」が自身の感情を認識して言語化するのが苦手な障害ことだから、そこに代用とか予備の意味を持つ「スペア」がつくと......なるほどわからん

「スペア」だけだと作中のAIシステム(名前忘れた)がシビュラのスペア的存在というのが思い浮かんだけど、「アレキシサイミア」が感情に関する言葉なら、脳内チップを用いた感情の分割(乖離?俯瞰?)のことでいいのかな?その隙間に入り込む砺波というか例のAIシステム?雑賀先生も「上から見なければ理解できないこともある」って仰っていたし。この辺りはあと何度か観るかパンフレットを読まないとイマイチ整理できない気がする。

 

で、OPが終わったら、昇進してお偉いさん方との会議でバチバチやってる朱様ですよ。真っ正面から行く朱様も素敵だけど、根回しが足りていない感じがあってちょっと心配になっちゃう。あと朱様の肩書きをうっかり見落としたし(チラシに公安局統括監視官って書いてあった)、他の面々の肩書きもしっかり把握したいから早くパンフレットがほしい。映画館では手持ちの中で1番度の強い眼鏡をかけることにしているけど、瞬時に認識するにはちょっと限界だった。朱様が慎導父を「本部長」って呼んでいたけど、3期の記憶が吹っ飛んでたから「どちらの本部長です??」ってなってた(チラシに厚生省統計本部長って以下略)。

そして慎導父はなんかもう最初から胡散臭い顔してるな〜って思った(息子に謝れ)。食えない感じがすごい。しかもそのデバイスって3期でも登場したインスペクターやつでは?表示されている文面が不穏。

それにしても朱様が運転する車の助手席に座るとか慎導父羨ましすぎでは??そのあとも雑賀先生と話そうとしているところにお邪魔虫してくるし、いったい何様のつもりよ!ってなった。3期が先にあってキーキャラだと分かっていなければ耐えられなかった。耐えた私を褒めてほしい。

あ、でも文句を言っている美佳ちゃんに対するアドバイスのタイミングと、そのあとの美佳ちゃんが執行官の後ろに隠れちゃうのは初々しくて可愛くて良かった。だがしかし、一歩間違えるとそれはセクハラ。

 

雑賀先生、朱ちゃんを推してる感じが滲み出てて好き。先輩である慎導父への不信感を朱ちゃんに話しているし、先生と生徒であり公安と協力者であり、何というかこう一言で表せない関係性が良い。

 

そしてCase3から語られていたピースブレイカーの正体がようやく明らかに!美佳ちゃんじゃないけど私も「ちょっと外務省さん??」ってなった。やばそうな組織感がすごいのに、もともとは外務省の組織だったとは。普通に外国発祥のやばめな武装集団だと思ってた。けどまぁそれなら花城さんが追う理由はなくなるから納得といえば納得。

そして対ピースブレイカー用として狡噛さんが日本に戻ってきたことを朱様が知ってしまうんですね〜!

一係室内での宜野座さんが狡噛さんの胸ぐらを掴むところとか最高だった。局内における2人の絵面が貴重すぎて、心の中とはいえ拍手せざるを得ない。あと1期からいる弥生さんとか志恩さんは2人のやり取りを止めるタイプじゃないから、そこで須郷さんが出てくるのも良き(あ、狡噛さんって青柳さんの死を知らないのか)。

あと宜野座さんがさ〜ガラス越しに朱様を見つけたときに表情ね!そのあとの狡噛さんの表情も、朱様の表情も複雑な関係性を表していてとても良い。

 

でさ〜もうさ〜1期ぶりの雑賀先生と狡噛さんの会話なわけですが、まず先生のためにもウィスキーを用意する狡噛さんの姿いいよね〜!

そして狡噛さんの「公安に協力」発言を「常守朱に協力」に言い直している先生も好き!!!ってなった。2期で朱ちゃんに沼らないようにしてた先生だけど、ほんともう大事なことだからもう1回言うけど、雑賀先生と朱様の先生と生徒だけじゃない関係性が最高of最高。

それから狡噛さんに対して、朱ちゃんとの関係性について助言するのほんとありがとうございます、って感じ。征陸さんはもういらっしゃらないし、数少ない年の功。予告のシーンでこんな内容話してるとか予想できる?出来ないでしょ!

ヨハネとか聖書の話をしていると思ったらこれですよ。完全なる個人的欲望だけど、朱ちゃんと狡噛さんの同年代パロとか読みたい。というか雑賀先生のところで同期やってる2人が見たい。一緒にお勉強して。

 

そしてさぁ、先生から助言をもらったのに、いざ朱ちゃんと話そうとすると全然上手くいかないし、朱ちゃんもほんと狡噛さんと話すときだけは朱様じゃなくて1期の面影の強い朱ちゃんになる関係性が尊い宜野座さんだと朱さんって感じなのよね。普段はちゃんとお行儀の良い猟犬やってるから、飼い主みが強くなる。

朱ちゃんの「私が呼んだら帰ってたんですか」発言もさぁ〜!いやあのこの2人には別に男女の関係は求めていないんだけど、「そこまで言わせるなんて狡噛お前!!!」ってならざるを得ない。本予告の時点で狡噛+朱の組み合わせ大盤振る舞いすぎて「え、これ公式???」ってなったけど本編やばない???供給いっぱい来ると処理できないんですが!?ファンの妄想じゃない?大丈夫?って思いながら観てた。

通話を切った後の朱ちゃんのほんと上手くいかない感じがもだもだする。朱ちゃん狡噛さんに謝ってほしかったんだ......ってなった。いや謝罪はもちろん大切なんだけどね、正直に言うとその言葉が出てくるのが意外。

狡噛さんが朱ちゃんに謝罪するとして、でも一体何を謝るんだろうなぁって思っちゃうわけですよ。執行官という職務を捨てて逃亡したことや槙島聖護を殺した自体は狡噛さんが「謝る」ことなのか。どっちかというとそれに付随している迷惑をかけたこととか心配をさせたことに対する謝罪で良いのかな?この辺りは感情の整理が難しそう。

まぁそんなもだもだしているから、翌日の狡噛さんは雑賀先生に「お前なぁ」みたいな視線を向けられるわけだけれど。この無言のやり取りは両者の関係性を感じられて尊い

 

それなのに!それなのにさぁ!!!

どうしてそんな人の心がない囮作戦なんてやっちゃうんですか!?!?おい外務省上層部!!!許さんぞ!!!

不穏な空気だけど爆発から朱ちゃんを守る狡噛さん最高とかテンション上がりつつ、宜野座さんも須郷さんも怪我はしてるけど無事ね、よしよし。とか思っていたのにですよ!?

そんなことってある!?!?

いやね、付き合いの長い狡噛さん、自身の判断がきっかけとなった花城さんも辛いだろうけど朱ちゃんよ!

あのシーンやばすぎて辛すぎるんですが???1期では目の前で友人を亡くした朱ちゃんが今度は信頼していた先生を目の前で無くすとか辛すぎでしょ!!!しかも先生もさ〜遺言!!!他の誰でもなく朱ちゃんへ向けての最期の言葉とかさぁ!辛い!!!しんどい!!!語彙力が足りないけど表情の描き方が最高すぎてしんどさを助長してる!!!

 

しかも先生が亡くなっても絶賛戦闘中だから、下へ降りた朱ちゃんと違い狡噛さんは赤髪そして金髪と戦うわけですよ。狡噛さんが押されてる!?金髪貴様〜!ってなっていたんだけど。これずっと言いたかったんだけど、

 

_人人人人人人_
>  突然の馬  <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

ほんともう突然すぎて一瞬フリーズしたよね。映画館なのに思わず声出るかと思った。

狡噛さんのすぐそばの馬の姿がブレているのを見て、「あ、本物じゃなくてホログラムか」ってなったけどいきなりはびっくりするじゃん!

あの馬がどういう仕組みなのかずっと気になっているんだけど、本当に突然現れたように見えたけど、実はその前から表示はされていたんだろうか?それとも本当に突然?狡噛さんの驚き具合からも突然って感じはするから元々施設側のプログラミングなのかな、って思うんだけど。

そうなると突然の馬から三好達治の「大阿蘇」が出てきたなら、頭の回転が速くて賢くて天才では?金髪すごく頭良い説。それかこの「大阿蘇」はやっぱり慎導父仕込みなのかな?三好達治が愛読書だったりする?

 

本予告でキュンってなったエレベーターでの肩ポンシーンがこんなにシリアスだとは思わなかったよ???先生を亡くした後とか思わんでしょ普通!もう少しマシなシリアスだと思ってた。しかもここで朱ちゃんにかける狡噛さんの言葉がさ〜!!

分かる、分かるよ、狡噛さんにとっての朱ちゃんってちゃんと立ち上がって進んでいける子だもんね。彼女のなかの正しさを選ぶ行為が朱ちゃんを成長させていくんだもんね。だが貴様、朱様ならともかく朱ちゃんにその所業!私が辛いんだわ!!!

しかもさ〜!朱ちゃんもちゃんと狡噛さんの言うことを聞いてさ〜我慢してさ〜!そして最後に繋がるんでしょ?むりしんどい。

 

あ、でも「大阿蘇」に関しては狡噛さんにも分からない作品があるということにちょっと興奮した。槙島聖護とのレスバとか雑賀先生とのやりとり的に哲学的な内容は強いけど、流石に詩までは網羅してなくて安心したというか、狡噛さんの記憶力や興味の方向性に人間味を感じる。

 

金髪からの誘導を受けての阿蘇の戦闘さぁ!そもそも狡噛宜野座ペアの着地の違いとかも注目ポイント(宜野座さんその着地でどうやって衝撃を殺してるの???)なんだけど、そのあと2人が背中合わせしてるじゃん!え、尊い。離れていたし性格的に合わない部分もあるけどやっぱり親友なんですね〜!関係性の下積みを感じられてgood

局内とか出島への移動中のプンプンガミガミ宜野座さんも良かったけど、そこからのこれはギャップ萌え。ファンの心を鷲掴み。ここから3期に繋がっていくと思うとなお感慨深い。

赤髪との戦いで「は〜!ゴリゴリの武闘派ですね!!」ってなったし、義手であることをうまく活用した戦い方もやっぱり良いよね。

あと朱様から臨時で権限をもらってるの良き良き〜!!そういう信頼関係大好きです!!

っていうか当然なんだけどさ、朱様きっちり昇進しているし、外務省側との捜査協力体制ってこともあるんだろうけど、部下がいっぱい!え、すごい!いやまぁ直属の部下はやっぱり刑事課1係なんだろうけど、2期と比べて確実に指揮できる範囲が増えてるし、名前も知らない人がいっぱい出てくる。これを1番間近で見ている宜野座さんも朱様の成長を感じて感無量なのでは。

 

そして本予告から登場していた金髪!!!なんかもうよくいる感じの敵かと思って序盤を「ふーん」って油断しながら見ていたら内通者(潜入者)だし、「へぇ、あなた甲斐・ミハイロフっていうのね!え、違う?......お兄ちゃん?え!お兄ちゃんじゃん!!!よく見たらご尊顔に面影ばっちりありますね!」ってなった。そりゃあ頭も良い筈ですね、馬鹿に潜入捜査は務まらない。そのために顔も焼いてるし、覚悟の強さがすごい。

それで、その、彼は弟の幸せのために自分が犠牲になることを選択した系お兄ちゃんなんですか......?慎導父への言伝とか完全にそれじゃんよ。無理ですしんどいですどうしてこうなった...... 兄スピンオフとか欲しいんですけどご予定はありませんか?あ、ないですか......そうですか......慎導父メインとかでもいいんですけど......

しかも炯のお兄ちゃんってことはさぁ!ストロンスカヤ博士との関係がもうさぁ!弟の恋人の母親じゃん!!!しかもこれ絶対兄弟揃ってストロンスカ家と親密な間柄じゃん!妙齢の女性を押し倒す男に需要が......?とか思ってごめんなさい。私の心が穢れていました。そして序盤に「ストロンスカヤ」という名前で気づけなかった過去の私を脳内で殴った。

移送中のシーンとか砺波側から襲われやしないかドキドキしながら観ていたけど、そこから後々のシーンの描き方がやばい。人間味に溢れているというか、回想の博士に銃を向けるシーンとか完全に愛を知っている人間なんですよ彼。こうして年下を守ってきたんだなと思うと泣ける。炯よ、もう君に希望を託すしかないからお兄ちゃんとのエピをもっと過去回想して......

ただそれはそれとしてさぁ!その最後は流石にしんどくない???いや、3期観てるけどさ、死に方〜!?ってなった。少し前に呑気に狡噛さんとの煙草のシーンいいな、とか思っていた私の情緒はやばかった。ここで死ぬのが最善だと思って自分に銃を向けるのしんどい。最後は慎導父にとどめを刺してもらっているし......

 

そして結婚式が終わるまで輝の死を秘密にしていてね、って朱様に口止めする慎導父よ!しかも参列をお誘いしてるし!朱様、炯舞の結婚式に出席してたんかい!

え、父がいきなり女性を同伴してくるとか息子びっくりしない?大丈夫?ちゃんと職場の人間って伝えた?部下って言った?大丈夫?(それはそれとして3期より幼い慎導灼かわいい)

 

そして披露宴の挨拶にしては重いことを言ってる。これ炯舞にっていうより灼に向けてがメインなのでは?......もう遺言じゃん。

作中で慎導父の得体のしれなさがどんどん増していくんだけど、通話のシーンはもう3期との繋がりを感じて「はわわわわ〜!」ってなってた。法斑親子がここで登場するとは思ってなかったよ〜 あと結局慎導父はインスペクターでいいんだよね?「コングレスマンの席に」みたいな言葉が聞こえたけど、映像的に法斑・代銀・裁園寺がコングレスマンっぽいから、次のコングレスマン候補だったってことでOK?電話の雰囲気からして法斑父の後釜だったのかな。

それにしても、披露宴での挨拶が無事に終わったからそのあとなら自分もすぐ死んでOKってわけじゃないと思うんですが???灼炯舞の感情のジェットコースターやばすぎでしょ。この後に今度は輝が死んだことを告げられて、しかも殺したのは慎導父であることも知らされるんでしょ?一連の流れがしんどすぎる。

そして輝の死に様を見たあとにその弟の結婚式に参列することになる朱様の心情が複雑だし、そしたら今度は慎導父も自殺しちゃうし、もうほんとさ〜!朱様への配慮はどちらにあるでしょうか!裏を返せば慎導父が朱様の今後に期待しているってことなのかもしれないけど。

しかもそんな状況の中で灼に声をかけてるのがさ〜!3期!!!ってなった。慎導灼を監視官に推薦したの朱様だもんね......やっぱりもうこの頃から目をかけ始めたりしてたのかな。こんな出会い方をしたらやっぱり気になっちゃうよね。

 

そして狡噛さんのところへお見舞いに行く朱ちゃんは1期2話を思い出しちゃうやつ。そして当時より関係性がだいぶ発展していらっしゃる!狡噛さんが吸おうとしている煙草を奪っちゃう朱ちゃん好き。こういう束の間のって感じの雰囲気大好き。

あとなんか外が見える窓のある病室っていうのが個人的に良い。

 

輝と慎導父の死、そしてシビュラシステムの決定を受けてからの朱様はほんと朱様って感じで、覚悟決まっている感じがすごいし、それを周りがしっかり支えてくれるのもやっぱり良いよね。各々が自分の得意分野で貢献しているし。

 

北方での作戦は、もうまず須郷さんが本領発揮って感じでかっこよくてすごくて最高だった。とっても美味しいところを持っていってる。

戦闘機に乗っているところは国防軍時代の過去を描いたCase2からの繋がりを感じさせるし、どちらかというとPSYCHO-PASSっぽくはなくて「私が観ているの何だっけ?」ってなったけどすごく良い。慎導父の根回しもだけど、ここでの須郷さんの人脈というか、過去から現在に至るまでなんかもう色々と繋がっているんだなぁと。人の縁って大切だなぁと思ったり。

「離れすぎないで」って言っている雛河くんとそれに対する須郷さんのやり取りも好き。

 

美佳ちゃんもね、朱様という先輩がいるからこそ自由に動けてる部分がこの時点ではまだあって。序盤のプンプンとか裏切る発言は他者への甘えを感じられて可愛かったんだけど、局長を通してシビュラと交渉して、そのあとの満面の笑みでの「グー!」がさぁ!本予告で印象に残ってはいたけど観ているときはすっかりそのことが頭から抜けていてですね。「ここかー!!!」ってなったよね。ピンチに陥る可能性を的確に判断して先輩をサポートする後輩かわいい。2期終盤からCase1を経て、信じられないくらい成長してる......はわわわ......ってなった。3期の面影を感じる。

 

弥生さんと志恩さんはもう少し活躍があっても良かったなぁと思ったけれど、3期で見所満載だから、それを考えるとバランス良いのかな?

 

PSYCHO-PASSは通常の銃撃戦ももちろん好きだけど、やっぱりドミネーターは「きたー!!!」ってなるよね。ドミネーターを使っている狡噛さんからしか得られない栄養がある。認証音声で「狡噛慎也」がまた聞けるなんて感無量!まぁほぼほぼ出番なかったんですけど!!!どうしてすぐに銃で撃たれて壊れてしまうの......

ただそれはそれとして、最後朱ちゃんを助けるために拳銃で砺波を撃つ狡噛さんはとても好きです。これもまたドミネーターでは得られない栄養。

美佳ちゃんが宜野座さんに新作を渡しながら「高いんだから壊さないで」って言っているのも可愛いな〜!って思った。あれってちゃんと帰ってきてねっていう心配の裏返しだもんね。素直じゃない美佳ちゃんも、扱いに慣れている宜野座さんも良い。

 

シビュラとか鹿矛囲とかそういう存在と対峙しているときの常守朱という人物は完全に朱様で、その意志の強さに痺れる憧れる!!!ってなるし今回もなったんだけど、それはそれとして朱様が血を流しているのはちょっとあの、ご遠慮いただいても......?ってなる。とても痛そう。

ただそれはそれとして、不謹慎だとは思うんだけど、狡噛さんが朱ちゃんを横抱きにしたのは足を怪我したからなんですよね。何を見せられているのかと一瞬脳がフリーズしたよね。1期と違って朱ちゃんの意識もあるし、え、公式?ほんとに?ってなった。公式からの怒涛の供給に画面を直視できなくて勿体無いことをしてしまった。

 

ちなみに爆発後の宜野座さんは不意打ちすぎてずるいと思う。宜野座さんの新たな髪型が公開されてしまった。4期の髪型が下ろしたままだったらどうしよう。

あと基本どんな組み合わせも美味しくいただける人間なんだけど、宜野座さんと花城さんは大人の色気組って感じ。(朱様が法廷執行官として復職するまでは特に)2人で狡噛さんの手綱を良い感じに握っておいてほしい。

あとこのときはまだ執行官の宜野座さんだけど、行動課に移籍後の3期を思わせる組み合わせだったのが、個人的に見ていて楽しかった。

 

そして事件収束後がさ、その前段階で「監視官として長く居すぎ」とか宜野座さんの「俺たちが縛り付けている」とかあったけど、シビュラの提示するルートに乗っかると見せかけての局長殺害!からの民衆へシビュラの不完全性と法の必要性を訴える!!怒涛の展開!!そういう理由だったのかー!ってなった。

今まで狡噛さんを止める側だった朱様が、自ら銃を手にとって「法の廃止を阻止する」という自身の目的のために人を殺す。その汚名を被る。自分が信じる正義のために進む、そういう朱様がすごく推せる。

ただ、その選択自体は尊いかもしれないけど、周囲はとってもつらいね......私もしんどい。

 

しかもここで今作初めて「美佳ちゃん」って呼んでるんだけど......え、無理耐えられん。

執行官の移動もしっかり根回ししてるし、あの場で「お願いね」なんて言われちゃ、美佳ちゃん全力で頑張るしかないのよ。朱様の人心掌握というか人を惹きつけるパワーすごすぎ。先輩だけでなく後輩も誑し込んでる......

 

そして分かっていても「どーしてそういう大切なときにそばにいないの!!!」と狡噛さんに言いたくて堪らなくなってしまう。

朱ちゃんの命を救ったその代償で隔離施設なのは分かるけどさ〜!狡噛さんが撃ったときの朱ちゃんの発言的に、むしろ朱ちゃんが率先して入れたんだろうけどさぁ〜!

朱ちゃんから狡噛さんへのお手紙ってあれでしょ?1期で狡噛さんが朱ちゃんにお手紙出したのと対になってるやつでしょ?しんどい。

手紙を読んだときの狡噛さんの反応も不謹慎だけど大好き。何をしようとしたのか気づいた瞬間とか特に。

 

そして狡噛さんが施設から出ていくのに対して朱様は入っていくんですよ。

シビュラと話すときも平然とした表情と口調で、全く揺らいでいる気配がなかったのに、部屋にひとりになってからのあの号泣!!!エレベーターで話したときの狡噛さんの言葉をきっちり守って頑張ったんだと思うともうさ〜!!!

あれはもう完全に朱ちゃんだった......朱様じゃなかったし朱さんでもなかった。常守朱にそこまで影響を与えている人間だって狡噛さんはもっと自覚してどうぞ!!!

ほんともう狡噛さんと朱様さんちゃんの関係性が大好きなんだけど、3期前でこれとか「FIRST INSPECTOR」後はどうなっちゃうんですか?大丈夫?ファン死なない?

 

というかこの時点で朱様って26歳とかでしょ?雑賀先生も狡噛さんに言ってたけど、ほんともう私たちも常守朱という存在に対する認識を間違えちゃいけないのよね......ちゃんと人間だもんね......

色々大変だったししばらくはゆっくり休んでほしい......

 

 

そしてEDの「当事者」。今までの「名前のない怪物」「All Alone With You」「Fallen」はPSYCHO-PASSに添いつつも抽象的な歌詞だったけど、「当事者」はそれよりずっと具体的で。歌詞がEGOISTだから朱様の曲なんだろうな〜って思って聴いていたんだけど、問いかけている先が誰なのか鑑賞前からすごく気になっていて。

「あなたはとっくに知ってた 終わりがない悲しみの行く先を」の「あなた」は狡噛さんっぽいよな〜と思いつつ、でも「銃口を向けた あなたに見えるように」とか「私は生きる あなたを犠牲に」の「あなた」が狡噛さんだと私とっても困ってしまうんですが!ってなって最終的に慎導父とか敵ボス(砺波)なのかなぁとかぼんやり思っていたんだけど。いざ鑑賞してからの最終的な解釈としては、一連の事件を通しての朱様の感情の凝縮と、それを受けての決意が全面に現れている感じがする。

「そして銃声が響く 遠くで聞こえる罵声と絶叫」とかもうさ〜!今まで狡噛さんを止める側だった朱様が、自ら銃を手にとって「法の廃止を阻止する」という自身の目的のために人を殺す。その汚名を被る。その選択はすごくしんどいけど、自分が信じる正義のために進む、そういう朱様がすごく推せる。

「命が消える 優しさのせいで」とか「なら これが私の答えだから」とかもう心に刺さる歌詞が満載で、ryoさんには本当に感謝しかないけど、最後が「私は当事者になる 今」なのがこれ以上ないくらい最高だからEGOISTの皆様は是非とも今後も朱様をよろしくお願いします。

 

 

 

【追伸】

公開初日の今日はまさかの早出残業デーになってしまったけれど、退勤したら映画館に直行してまたしんどいものを浴びてきます。

パンフレットや来場者特典の内容次第で加筆したり、もしくは別記事を書くかもです。

 

※2023/05/12 22:30

2回目を観た際に外国船のシーンと会議のシーンで記憶違いをしていたのに気づいたので、それぞれ一文ずつちょこっと修正しました。