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プリステEP5の感想

プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE Episode56月1日の14:00公演(アフタートーク①)を観劇してきました!

 公式サイトはこちら↓

trifle-stage.com

 

当日券などまだあるので、気になった方はぜひ観に行っていただきたいです。

前説などでしっかり説明してくださるので、EP5からでも入りやすいと思います。

 

EP5はEP1〜4までと違って原作がないので、公式からのお願いに触れない範囲で感想を書いていきます。 

 

 まずは毎公演恒例の前説。

今回は日替わりシーンがない代わりに日替わり前説とのことで、誰が来てくれるのかなとドキドキしていたら、一条館が登場してくれました。

姫と蜂屋のやりとりがとても可愛かった。

携帯を落としてしまう蜂屋は演出なのかと思っていたら、アフタートーク曰く「そうではない」とのことで、そういうのも舞台だなぁと思ったり。

姫や鮫島じゃなくて蜂屋が携帯を落とすって、ムードメーカーの蜂屋っぽいですよね。

ほかの学校の前説も観てみたいから、日替わりエンディングや日替わりシーンのように、日替わり前説もぜひBDに収録していただきたいところです。

 

 本編は最初からクライマックスで、冒頭から泣きそうになりました。

今晩は劇場で購入したプリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE FAN MEETING 2017 -MEMORY OF SUMMER-」を観る予定だったけれど、EP1から観直したい欲がむくむくと湧くくらいには最高の冒頭でした。

 

新曲とともに始まったOPも「今までと同様」とか「相変わらず」なんて言えないくらいすごくて、プリステでは毎度のことですが目が足りません。

新しいギミックも増えてコースもより複雑になり、その中でみんなが縦横無尽に駆け抜ける。

ジャンプの高さや体幹の良さなどが増してるなぁとワクワクしながら観ていました。

「最高だった」としか言えません。

今回もBDに全景が収録されることを願いながら、届いたら何度も再生することになると思います。

 

 EP1からEP4があって、Autumn Fes.があって、そしてEP5。

ストーリーが全てきちんと繋がっていて、EP5は正真正銘プリストの続編だな、と思いました。

原作がないというよりむしろ「プリステEP5が原作になる」今回のお話は、FiFSさんやトライフルさん、キャストさんほか関係者の方々によって極力ネタバレを排除した状態で公演初日を迎えて、あらすじすら分からない状態で観劇するに至ったわけですが、ファンの期待を裏切らない、むしろ大きく超えてくれる素敵な舞台でした。

話の流れも試合結果も、何も分からないから常にハラハラドキドキで、試合シーンではペンライトを、それ以外では肩にかけたタオルを常に握りしめている状態で、手の甲にはぎゅっと握っていた影響で爪痕まで…笑

 今回は特に陸、というか八神兄弟への想いが溢れそうになってしまって、自分でもびっくりするくらい感情を寄せていました。

だからこそ、エピローグがああいう形になって、なんかもう、感無量です。

 

 

EP5は名シーンばかりでした。

選手がストライドにかける想いというのがずっしりと伝わってきました。

(奈々ちゃんに対する堂園の煽りが脳内再生されてしまう)

 

なかでもEOSで優勝した方南だからこそ信じる「想いの強さ」と、EOSで負けたからこその「もう負けたくない」のぶつかり合い。

「負けたチームは想いが弱かったのか」という問いは、EP1からEP4を観劇したときに試合直後の負けたチームのシーンで涙を流していたからこそ本当に重かった。

 

今までただひたすらストライドに打ち込んできた巴だからこその選択とか、巴が他者に対して抱えていた想いとか。

普段はあまり感情的にならない巴の別の一面というのも、吐き出したその言葉とともにすごく胸に来ました。

陸の「兄貴」としての巴を、EP5では1番感じました。

巴の選択もわかるし、陸の感情もわかるし、「これだから八神兄弟は!」ってならざるを得ない。

 

あとストライドに100%な巴、ストライドギャラスタもという怜治様。

ここのやり取りも印象的でした。

 

一条館は個人的には鮫島、というか蜂屋と鮫島から姫に向けられた感情というのがとても良かったです。

 試合前の雨に対する鮫島の言葉は想いが込められていてハッとさせられるのに、試合がほんともう…という感じだったり。

ここの一条館は観ていて本当に苦しかったけれど、最後には姫が一条館の想いを背負って行ってくれたのは「本当に良かった」となりました。

姫はいつもカッコいい。なぜならいつも本気だから。

 

 三橋は長塚の「慶なら…!」とか、慶ちゃんの試合・勝負に対する想いとか、永福のさりげない先輩感とか、三橋好き…と改めて思いました。

あの場で声を上げる慶ちゃんほんとカッコいい。

 

演出として「こうくるか」 と思ったのは、雨の中を行き交うシーン。

今までのプリステにはないような演出だったけれどとても良かった。

姫に合わせて傘を閉じる鮫島にはちょっとホロッときました。そして颯田には笑った。

ただ、みんな学校ごとなのに陸だけ1人で歩いている姿は観ていて苦しくなりました。

陸と「melancholy」の組み合わせは好きだけれど、それとこれとは別。

 

 

それぞれの葛藤につらくなったり、絆に感動したり。

プリストのキャッチコピーである「本当にカッコいいのは、本気になったヤツだけ。」という言葉がなんだかすごく沁みました。

 

そしてEP5では今までパルクール指導・演出だけだったHAYATEさんが石動敢役として舞台に登場されましたが、作中での大人組が増えたことによって物語もより深みが増したように感じました。

大人だからこそ見せられるもの、というか。

特に桜井譲氏と尊が語り合うシーンはとても良かった。言葉がすごく深くて、内容も濃かった。ストライドだけじゃなくて人生にも通じる有難いお言葉でした。

石動敢のパルクールにも魅せられました。すごく迫力があって、引き込まれました。

言葉で伝える桜井譲と行動・態度で示す石動敢、それぞれの選手の導き方が素敵でした。

 

今回が初、といえば奈々ちゃんと椿町の3人も。

EP1からEP4まで演じられていた桃瀬美咲さんから松永有紗さんにバトンタッチされた桜井奈々役ですが、桃瀬さんの力強い奈々を受け継ぎながら、柔らかさも表現された奈々だなと思いました。

松永さんは「GO!」の言い方というか迫力というか、そういうところは本当に桃瀬さんによく似ていて。

ただ、感情がたくさん込められた台詞の声の出し方とか声色が少し不安定だったのが残念でした。キャスト変更したから仕方のない部分ではあるのだけど、EP1からEP4を経験した重み、つまりEOSを経験した奈々が吐露する言葉としてはちょっと重みが足りなくて言葉が浮いてしまっているような…

今後の公演での成長に期待したいです。

 

椿町は率直に言うと、もう本当にイラっときました。

颯田と尊の絡みの雰囲気はもう想像通りでテンションが上がったんですが、そのあとも颯田や閑野の煽りなどがゲームをプレイしたときに感じた椿町の雰囲気が見事に表現されていて、なんというか一条館の堂園をEP2で初めて観たときみたいな感じ、といえば伝わるでしょうか。

見事に再現してくれればしてくれるほどイラっとくるやつ。

というか閑野誠は公式サイトのキャスト写真の時点ですでに煽ってる。

一条館と椿町、というか堂園と閑野の絡みを、プリステのキャストである谷さんと黒崎さんで観てみたい。

 

チーム分けとか試合の詳細は公式からのお願いなのでお話ししませんが、試合シーンは今回も最高でした。

新しいギミックも登場して、バミリの量もなんだか増えていて、今までも凄かったけれどそれ以上にみんなが駆け抜けていって。

自分が応援していたチームは最初から最後まで変わらなかったんですが、「勝って」という念を一番飛ばしたEPになりました。

試合ひとつひとつが深くて、重くて。今回は試合シーンの前にシリアスが来ていることが多くて、シリアスの直後にDJさんが「イエーイ!」となると「ちょっと空気読んで!」となったのもいい思い出、なのかな。

ただひたすら選手を目で追った試合だったからこそ、最終戦のリレーションは本当にずるいというか、「観たかったものを観せてくれてありがとうございます」という感じで。

エピローグと合わせて、そうしてまたこれからもみんなは前へ進んでいくんだな、と思えました。

素敵な作品を本当にありがとうございました。

 

アフタートーク①は方南・椿町・一条館、そしてDJストライドさんとHAYATEさん。

陣くんの「いつもの」から始まり、初日公演・試合の組み合わせ・今回がプリステ初となる椿町3人や松永さんの感想やハプニングの告白などなど。時々大いに笑わせていただきながらの楽しいアフタートークでした。

でもやっぱり時間が足りないので、またファンミーティングなどしていただけたらとても嬉しいです。

 

公演終了後に読むことをお勧めされていたパンフレットは、チーム分け以外は大きなネタバレはないかな、といった感じです。

キャストそれぞれのページの雰囲気が今までとガラッと変わっていてとてもかっこよかったほか、リレーション形式でのメンバー紹介はいままでにない組み合わせで繋がっていて、各校エースによる座談会もとても良かったです。

学校の垣根を越えて語り合ってくれるのは嬉しいので、今後もどんどんお願いしたいところ。

 最後のFiFS曽我部さんのお言葉の少ししんみりしつつ、EP5の次はどんな物語が生まれるのか心のなかで想像しつつ…でもやっぱりこれで終わりは悲しいので、EP5の盛り上がり次第かな、とも思ったり。

 

EP5のBDはしっかりと予約したので、今から届くのがとても楽しみです。

それまではEP1〜4のDVD&BD、今回劇場で購入した「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE FAN MEETING 2017 -MEMORY OF SUMMER-」、これまでと今回のOP&挿入歌などでプリステロスを乗り越えようと思います。

 

ちなみに生写真は西星2人の最初の1枚の破壊力がすごくて、アンドロメダは物販列で変な声を出すところでした。

そして陸の笑顔は最高で、八神兄弟は尊い