結城光流先生の「冥官と陰陽師」には最高です!!!としか言えない
『篁破幻草子』『少年陰陽師』『陰陽師・安倍晴明』の結城光流先生がnoteに公開してくださった「冥官と陰陽師」を読めるのが最高に幸せっていうお話です。感想メインのため、ネタバレにはご注意ください。
以前にも記事を書いたように、結城先生が書かれる小野篁が大好きな人間なのですが、そんな人間が歓喜せざるを得ない出来事が2019年2月28日にありました。
『少年陰陽師』現代編と同じ時系列での篁様と晴明様のお話「たそがれ小路のかわたれ舎〜冥官と陰陽師」が結城先生のnoteに投稿されたのです。
深夜に爆弾を投下するなんて、結城先生はなんて罪なお人なんだ…
『近くば寄って目にも見よ』において篁様と晴明様が別々に登場したとき、「このお二人、現代編でもいつか絡んでくれないかな〜」と思っていたんですよ。京都にいる見知った仲かつ無敵な組み合わせだし。
そうしたらなんと!現実になりました!!
結城先生の作品のなかに篁様が登場するだけでも変な声が出るのに、晴明様と一緒にいらっしゃる。そしてなんだか上司に振り回されているという『少年陰陽師』だけでなく『篁破幻草子』の面影もある篁様。これを最高と言わずになんと言う!
「お前に任せることになった」の時点で「した」ではなく「なった」ということは篁様が決めたのではない?と思ったのだけど、その後の青筋浮かべた篁様の「閻羅王太子じきじきの命」というお言葉に「燎琉!!」となったのは私だけではないはず。個人的に神野様と燎琉が『篁破幻草子』において篁を振り回す二大人物だと思っています。その後の「低く唸る篁」も『篁破幻草子』の篁を思い起こさせる描写で容易に想像できてしまう。今回の一件の冥府側のお話もいつか読んでみたいな。
何となくだけど、晴明様に対する篁様の態度には融に対して言っているような気安さを感じるので、これが千年付き合いのある効果なのかと思うと感慨深い。これまでの晴明様の祭神ライフに想いを馳せてしまうし、人間だった頃より容赦なく使われているというのがどのくらいのレベルなのか気になります。融並ではなくても生前時の禁鬼相手くらいには心を許していそうなので、これまでの晴明様の祭神ライフもいつか語られたら嬉しい。
そして今回、晴明様がなんとなく篁様を「生前死後問わず厄介ごとが持ち込まれる」という点で同族認定したので、これを機に晴明様も篁様の人間らしいところをもっと知っていくのかなと思うとワクワクする。
でもね、晴明様。神になってから持ち込まれた厄介ごとの大半は篁様案件だったりしませんか…?
そして3月10日に更新された第2話では新たな衝撃。
※同人誌として『冥官と陰陽師』が刊行されたことに伴い第2〜4話のページは削除され、有料noteにまとめられました。そのため第2話のへのリンクを有料noteへのリンクに変更しました
カエルの登場にも驚いたというか、晴明様の胸の辺りなら私とほぼ身長変わらないのでは?とギョッとしたけれど、それよりもですよ。
その描写……も、もしや貴方様は……!!!と思わせぶりな登場をした陸幹さん(思わずさん付け)
篁様以外の冥府勢が登場するなんて聞いてない…聞いてないですよ結城先生…深夜なのにテンションが上がって眠れなくなって夜更かししました。
『篁破幻草子』が完結して以降、『少年陰陽師』には冥官として篁様が時々存在感を放ちながら登場するくらいで、あとは『その言霊は風に刻まれ』くらい?でも非売品の全サって本編とはちょっと立ち位置が違うから何とも…
なので冥府勢の名前が出たり本人がご登場されたり、『篁破幻草子』を読んだらその存在を絶対に忘れることのできない仙薬が出たり。
陸幹が上司という立ち位置なら今後も登場はしなくても名前や存在くらいは出てくるかもしれないし、そうしたら伝令的な立ち位置で禁鬼も来てくれないかなって期待してしまう。『その言霊は風に刻まれ』を読んだときに「あ、そっか。鬼に対する考え方が違うよな」と思ったので、禁鬼と晴明様の関わりも見てみたい。
それにしても昌浩や十二神将など振り回す側な晴明様が冥府勢を前にすると「上司」「は?」「……いや。気持ちだけで」「あにうえ?」と困惑するなんて想像しただけで可愛い。そしてカエルに対しては通常運転が復活するのも可愛い。
仙薬は勘で回避していたけれど、いつか飲まなくてはいけないときが来るのか。それとも何としても回避するのか。篁様によって口に突っ込まれたりするのかな…
「冥官と陰陽師」は凄いシリアスな展開にはならないのが結城先生のお墨付きなのでワクワクしながら待てるけれど、でも多分いざ続きが投稿されたらベッドの上でゴロゴロしてしまう。
生きていく楽しみがまたひとつ増えて嬉しい。
https://twitter.com/mitsuru_y/status/1104414518212354049
ちなみに「今ここでサポートしなくていつするの!?」とnoteのアカウントを作ったのですが、これサポート金額の上限はないけど手数料結構取られるんですね…
普通為替の方が手数料安いのでは?と思わず郵便局のHPを見てきたら案の定だったので、「noteのサポートじゃなくて普通為替を送る…?普通為替入りファンレター的な…え、これあり???」と混乱しながらGoogle先生に聞いたら全然ヒットしなくて。まぁ、その後冷静になって考えたら「為替じゃなくて品物を送るのが一般的だよな」ってなったんですけど。
でももう私、篁様関係には金に糸目をつけぬ!って状態なので、「結城先生の篁様!?やったー!!!……え、他にも『篁破幻草子』の方々が登場するんです!?お布施しなきゃ!!」ってなるし、新刊のためなら諭吉の用意はいつでも出来ている。
でもサポートについて色々調べると少額の方が多いみたい(?)で、いきなり金額多いと(プレッシャーみたいになって)ご迷惑かな〜ご負担かな〜と適切な金額が分からなくて悩んでいたら、結城先生が「ゆったりペースでのんびり」と呟かれたので、結局「催促にならないよう毎話コツコツだな」ってなりました。
続きも非常に楽しみだし紙の本(同人誌)でもデータ(有料note)でも速攻で購入するけれど、『篁破幻草子』ファンとしてはもう「冥府と陰陽師」の存在自体が夢のようなので、結城先生も本来の執筆でお忙しいだろうしご負担にならない範囲で書いていただけたら嬉しいな。
「冥官と陰陽師」、何人もの方にサポートを頂いています。ありがとうございます。(気づけばそこそこの分量。これもう薄い本を作れる…まとめた有料noteと同人誌どっちがいいだろう…)
— 結城光流 (@mitsuru_y) 2019年3月12日
noteのサポートについては↓をご覧ください。https://t.co/g9h1JOlcol https://t.co/EpPXKlZXrF
2007年6月に『篁破幻草子』が完結してからもう10年以上。これまで大丈夫だったのだからこれからも待てますよ、ファンは。