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映画「Kalafina 10th Anniversary Film 〜夢が紡ぐ輝きのハーモニー〜」は泣かずにはいられなかった

2018年3月30日(金)から4月12日(木)の2週間限定で公開されていたドキュメンタリー映画Kalafina 10th Anniversary Film 〜夢が紡ぐ輝きのハーモニー〜」がついに終了。上映してくださった全国の映画館様、ありがとうございました。

kalafina10th-film.jp

先行上映が行われた3月29日(木)に仕事が終わってから急いで映画館に駆け込んだのが1回、急がず優雅に映画館へ行ったものの1人でそわそわしながら上映開始を待ったのが1回、休日の朝から友人と一緒に観たのが1回。

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同じ映画を映画館で3回も観るって今までなかったんですが、仕事終わりに観ても日付が変わる前に帰宅できる上映時間ならもっとたくさん観れたのにな、と少し残念であり物足りない気持ちもあります。

 

上映期間が終わったので、こちらの記事は映画の内容をたっぷりと含みます。 映画館で観れなくて映像商品化待ちの方は必要に応じて自衛をお願いします。

 

 

 

さて、KalafinaのFCであるHarmonyを経由してスペースクラフトプロデュースから「Kalafinaメンバーに退社希望者が1人います」という連絡があったのが3月13日。それからおよそ半月後の映画上映だったわけですが、正直このタイミングはなかなか鬼畜だなと思いました。

今後の活動予定が未定な現時点において、Kalafinaに「好きだよ」「愛してるよ」「応援しているよ」と興行収入や観客動員数などの目に見える形で伝えられる手段って、もうこの映画だけなんですよね。もしかしたらこれが最後のKalafinaの映像になるかもしれない、という可能性も考えてしまうとファンとしては行くという選択肢しかない。

私と同じ思いの方がたくさんいらっしゃったのか、興業通信社の調査によると公開最初の土日である3月31 日(土)と4月1日(日)の2日間における小規模公開作品の観客動員数が1位。仕事が忙しいときだったのでこの期間には観に行けなかったのですが、とても嬉しい気持ちになりました。

 

Kalafina 10th Anniversary Film 〜夢が紡ぐ輝きのハーモニー〜」は上映時間が1時間37分と映画としては平均的な長さでしたが、たっぷり堪能できたような、もっと観続けていたいような、そんな絶妙な時間でした。

今まで映像商品化されていなかった世界遺産LIVEやAcoustic LIVEの映像、LIVE前の個別練習リハーサル・ゲネプロ・開演中の舞台裏など、普段は知ることのできないKalafinaの姿をたくさん観ることができたのは、幸せだったとしか言えません。

欲を言えば、予告編に映っていた部分のなかで実際には用いられていない場面があったのは残念でしたし、もっとたくさんのKalafinaを観ていたかったですから、映像商品化するときはぜひ完全版を出してほしいですね。3時間くらい収録されていても問題ない、というかむしろ大歓迎です。

……というか映像商品化されますよね?してくれますよね?ファンは待ってますから。

 

映画の内容はどれも素敵だったのですが、あえて言うなら1月23日に武道館で開催されたKalafina 10th Anniversary Live 2018」の裏方を含めた全て、世界遺産劇場 Extra—日光東照宮—国宝陽明門 平成の大修理竣工記念 “Kalafina with Strings”」や世界遺産Special LIVE―興福寺―中金堂再建記念 “Kalafina with Strings”」といった世界遺産LIVE関連(鹿と戯れるWakanaはとても可愛かった)、「Acoustic Tour 2017 ~“+ONE” with Strings~」のHikaruの地元である富山公演の様子、Keiko、Wakana、Hikaruそれぞれの音楽やKalafinaへの思いを語ったインタビュー……などですかね。

特にKeikoに関しては某報道情報で所属事務所の退社が言われていましたから、Kalafinaというグループの中でどういった立ち位置にいて、より良い音楽を生み出すためにファンのことを思ってどんなことをしてくれていて、というのが映像で観れたのはダイレクトに響きました。

実は学生時代に2000人が収容できる多目的ホールで毎年開催される大学主催イベントの実行委員としてインカム(音響・照明・映像などの指示出し)を何度かやったことがあるんですが、ステージ上の諸々を把握するのってやっぱり大変で、数ヶ月前から準備が始まるとはいえ、打ち合わせが本格的になる時期からは毎年ストレスで拒食になっていたので、今回「Kalafina 10th Anniversary Live 2018」の裏方からの一連を観て、「バンドメンバーさんとメインでやり取りするのもKeikoみたいだし、前日に行われる場当たりの前に決める登場のタイミングとかもKeikoが1人で決めて2人に共有するかたちだし…Keikoがすごく頑張ってくれている…」となり、私たちファンにより良いものを届けようとめいいっぱい動いてくれたKeikoへの感謝の気持ちでいっぱいです。

 

そして悩んで決めてくれた武道館のセットリストも「ひかりふる」の演出も、久しぶりだと言っていた「serenato」もとても良かったよ!と言いたい。というか「serenato」の造語を練習していたKeikoはとてもかっこよかった。Keikoの低音大好き人間を殺す気か、と思うような迫力でした。

 

 

映画の上映中は様々な場面で泣きました。

まず冒頭の武道館の映像で泣き、要所要所に差し込まれるインタビューで泣き、「Acoustic Tour 2017 ~“+ONE” with Strings~」富山公演で泣き、そして後半の武道館の映像は泣きっぱなしでした。もちろんエンドロールでの「五月雨が過ぎた頃に」も泣かされて、このタイミングでこの曲か…!となりましたね。武道館最後の「アレルヤ」で泣きましたし、「into the world」など歴史秘話ヒスとリア関係の壮大な曲が使用されても号泣したでしょうけど。

そしてエンドロールで大量に流れる「梶浦由記」の文字にも、「梶浦さん今まで本当にありがとうございました」となりました。梶浦さんがいなかったらKalafinaは生まれなかったし、ここまで続くこともなかったでしょう。

Kalafinaというアーティストが存在するこの時代に生まれて本当によかったです。

 

そして劇場公開記念として「Kalafina 10th Anniversary Film 〜夢が紡ぐ輝きのハーモニー〜」の上映期間に合わせてKalafinaとのコラボカフェを開催してくださったマチ★アソビCAFEさん、美味しいフードやドリンク、素敵なコースターとポストカードをありがとうございました。

映画『Kalafina 10th Anniversary Film ~夢が紡ぐ輝きのハーモニー~』コラボカフェ特設ページ

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この記事は「5th Anniversary LIVE SELECTION 2009-2012」を聴きながら書いています。「Kalafina 10th Anniversary Live 2018」「Kalafina 10th Anniversary Film 〜夢が紡ぐ輝きのハーモニー〜」の映像商品化を求める気持ちはもちろんありますが、この5年で増えた曲もあるのですから10th AnniversaryということでまたLIVE音源も販売してほしいですね。今後この3人のKalafinaを聴けないのであれば、せめて今までの音源をください、と。

それくらいないとKalafinaファンは2018年を乗り越えられませんので、何卒宜しくお願いいたします。

 

悲しい気持ちもありますが、こうして「Kalafina 10th Anniversary Film 〜夢が紡ぐ輝きのハーモニー〜」として10周年へと向かうKalafinaの姿を撮影してくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

そして制作の方々だけでなく、普段からKalafinaに関わってくださっていた皆様、撮影にご協力くださった皆様ほか、この映画に携わってくださった全ての方に感謝を。

 

 

 

*2018年4月13日21:00追記

Neowingで「Kalafina 10th Anniversary Film 〜夢が紡ぐ輝きのハーモニー〜」のDVD&Blu-rayの予約が始まっていましたね!

www.neowing.co.jp

特報と予告だけでなく、未公開シーンやインタビューのノーカット版も特典映像として収録されるとは、今から楽しみです。

これで発売日の6月13日までは確実に生きていける…!